まつ毛育毛剤(アイラッシュヘアトニック)

まつ毛育毛剤とは?

1. まつ毛育毛剤とは?

まつ毛育毛剤はまつ毛が足りない、短い、細い、薄いなどの悩みをお持ちの方に向いているお薬です。
まつ毛育毛剤は薬事法で定められた医薬部外品・医薬品に分類されています。

一方、化粧品と同じ陳列台に並んで売られているのは、まつ毛美容液となります。

まつ毛は汗や強い日差し、ホコリや異物などから目を保護する役割をします。平均的な長さは上まぶたが8㎜〜12㎜ほどで約90本〜160本生えており、下まつげが6㎜〜8㎜ほどで約75本〜80本生えているとされています。

まつ毛育毛剤の主成分はビマトプロストBimatoprostと呼ばれ、主に緑内障眼内圧亢進の治療にも用いられています。

主成分がビマトプロストのまつ毛育剤は、ダイレクトに毛包に働きかけ、まつ毛の毛周期を正常にし、後に生えてくるまつ毛を長く・太く・濃くさせる効果があります。

この毛周期をうまく利用して、まつ毛育毛を始めるとより効果的だとされています。

ビマトプロストは臨床試験の結果でまつ毛の直径・密度・長さを増加させる効用が認められており、FDA皮膚科、眼科薬諮問委員会まつ毛貧毛症に適用される医薬品として承認しています。現在では世界40カ国で利用されている信頼のある成分でもあります。

 

1)毛包

毛を生成する器官が毛包です。皮膚の表面から見える毛穴は毛包の一部です。人体の皮膚の1センチ四方には毛包が約20個前後あるといわれています。

毛包毛根を包む組織で、毛根を保護し毛が成長する場所です。毛包上部には毛包線と呼ばれる線があり、余計な皮脂を体外へ排出させる役割をします。

ビマトプロストは毛包へダイレクトに働きかけ、まつ毛の育毛を促進させる働きがあります。

 

2)毛周期

毛周期とは毛が生え変わる周期のことを指します
毛が作られ、成長し、成長が終わると抜け落ちるサイクルのことです。

毛周期にはそれぞれ段階があり、毛の成長と共に移行していきます。まつ毛の毛周期は早い人で30日、遅い人で100日といわれています。

 

a.退行期

まつ毛を成長させていた細胞分裂が停止し、まつ毛と毛乳頭(毛包の中にある細胞)との結合が弱くなる時期です。毛根が後退していき、毛乳頭から毛が離脱することにより徐々に皮膚表面へ移動していきます。

毛を少し引っ張ると、簡単に抜けてしまうのはこの時期です。

 

b.休止期

休止期には完全にまつ毛が抜け落ちていきます。この時期にまつ毛の元となる毛母細胞を形成していきます。

 

c.成長初期

成長初期に毛母細胞は毛乳頭より栄養を吸収し、細胞分裂を繰り返し徐々にまつ毛の成長を始めます。成長初期の毛母細胞の働きは活発なため、どんどんまつ毛が伸びてきます。この時期にまつ毛エクステンションをしてしまうと、成長を妨害してしまうおそれがあります。

 

d.成長後期

成長後期にまつ毛は表面に現れ、どんどん成長していきます。成長しきるとそれ以上は伸びず、その後細胞分裂が沈静し退行期に入ると、新たなサイクルがまた始まります。

2. まつ毛育毛剤の効果

まつ毛育毛剤は、まつ毛が少ない・短い・細くなるなどの症状がある方に適しています。

まつ毛育毛剤の使用により成長期を延長させ、まつ毛の長さを伸ばすことが可能になります。毛包を刺激することによりまつ毛の厚みや深さを増加させます。また、ビマトプロストによってメラニンの合成が活性化されるので、まつ毛に色素沈着を与え色を濃くする作用をもたらします。

まつ毛育毛剤は、毎日使い続けていくことで効果を発揮します。毎日使用開始後8週間後で約50%の人に、16週間後で80%の人に最大の効果が認められています。使用を中止すると数週間で本来のまつ毛に戻ります。まつ毛の色の濃さが18%、まつ毛の長さが25%伸び、密度が106%増加したとの臨床結果の報告があります。

 

1)まつ毛貧毛症

まつ毛貧毛症の原因としてあげられるのは、まつ毛エクステンションのや付けまつ毛の使用のため、加齢や皮膚疾患のため、抗がん剤等の副作用のためなど、様々になります。

 

a.加齢

髪の毛と同じで、まつ毛も年齢を重ねるにつれ長さや濃さが減少していきます。髪の毛やお肌の調子を整えるのと同じで、生活習慣も大きく関わってきている場合があります。

質の良い睡眠、うつぶせ寝をしないこと、ストレスを解消させることなど、健康の基本を整えることも大切です。

 

b.皮膚疾患

アトピー性皮膚炎、極度の乾燥肌などが原因で、まつ毛が薄くなってしまうことがあります。

皮膚疾患などでまつ毛の量の減少が疑われる場合は、まずは専門医に相談してからまつ毛育毛剤を使用するようにしましょう。

 

c.薬の副作用

抗がん剤のような強いお薬で、髪の毛やまつ毛が抜けてしまう副作用が出てしまうことがあります。化学療法や治療薬の副作用により、外傷的にまつ毛が生えてこなくなったような場合は、植毛が行われることがあります。

 

d.エクステ・付けまつ毛

次のようなケースに当てはまる場合には、まつ毛が薄くなったり少なくなる原因となっている可能性があります。

  •  ビューラーでまつ毛を根元から引っ張っている
  •  ビューラーのお手入れをしていない
  •  ホットビューラーの使用
  •  過度のマスカラの使用
  •  まつ毛専用のクレンジング剤を使用していない
  •  まつ毛エクステ歴が長い

付けまつ毛やエクステで、まつ毛が傷んでしまっている可能性がある場合は、お湯で落とせる優しいマスカラの使用、まつ毛専用のクレンジング剤を使用して優しく洗い流すようにしましょう。

3. まつ毛育毛剤の使用方法と注意

主成分がビマトプロストのまつ毛育毛剤は臨床検査済みの点眼薬であるため、目に入ってしまってもすぐに洗い流せば問題はありません。ビマトプロストはもともと、緑内障の治療点眼薬として開発されましたが、患者より「まつ毛がどんどん伸びる」といった報告を受け、研究したところ「まつ毛の育毛剤」にも適用できる成分だと判明しました。

しかし、緑内障の治療が必要でない人の目に点眼してしまうことは適していません。

使用方法と、使用上の注意を把握してから利用すると安心です。

 

1)まつ毛育毛剤の使用方法

  1. コンタクト等を取り外して、きれいに洗顔した後に使用します。
  2. 専用の筆に薬液を1滴ほど垂らし、アイラインを引くように目頭から目尻に向かって、まつ毛の根元を埋めるように塗っていきます。

就寝前の使用が一番効果的だとされています。上まつ毛に塗布して就寝すると下まつげにも成分が浸透するため、下まつげへの塗布は必要ありません。

ほとんどのまつ毛育毛剤には毛を濃くする成分が含まれており、この成分にはメラノサイトを増やす働きがあります。このため、太陽の光などは避けた方が良いとされていますが、朝の使用でも特に問題はありません。

 

2)使用上の注意

  •  効果が現れるまでには、数週間かかります。1日に複数回使用したり、大量に使用しても効果の現れ方に変わりはありません。
  •  赤みや痒みを感じた場合は、まつ毛育毛剤を持参の上、眼科を受診しましょう。
  •  点眼剤につき、目の中に入ったことによる事故などは起きませんが、速やかに洗い流しましょう。
  •  まぶたに炎症や感染がある時の使用はお控えください。

 

3)緑内障

緑内障は網膜神経の細胞が死滅してしまう、進行性の目の病気です。視野異常が主な症状で、一度失ってしまった視野は、現在未だ回復する事が不可能な症状です。ビマトプロストを使用すると、緑内障による神経の痛みを軽減させることができます。

4. まつ毛美容液

まつ毛に溶液には保湿成分などが含まれており、使用することでハリやコシのあるまつ毛にすることが期待できます。

髪の毛に使用するトリートメント的な感覚だといえるでしょう。まつ毛美容液に興味のある方は、下記のような成分が含まれているか確認することが良いかもしれません。

  •  センブリエキス
  •  オタネニンジン根エキス
  •  ヒアルロン酸
  •  パンテノール
  •  加水分解シルク
  •  コラーゲン

など。

5. まとめ

まつ毛育毛剤を使用してまつ毛を育てていくと、お化粧をしなくても外出ができるなどといった、利点があります。目を大きくみせ、お手入れが簡単になり、その上安全なので、合成糊をまつ毛に付着させるより目に優しい方法になります。