ニキビ(アクネ)

ニキビ(アクネ)とは

1. ニキビ(アクネ)とは

ニキビ/アクネ(以下ニキビ)は、毛穴に皮脂がつまりアクネ菌が増殖することで毛穴の中で炎症を起こしてしまう症状です。しかし、年齢によって症状が様々であり、生活習慣や体質でも人様々な症状があります。

10歳から18歳くらいまでにできるニキビは「思春期ニキビ」と呼ばれ、体が成長する過程で起きるホルモンバランスの変化が主な要因とされています。思春期に入ると性別に関係なく男性ホルモンが増加し、分泌される皮脂が増加するためです。このため、毛穴にニキビが詰まりやすく、ニキビが出来やすくなるのです。

2. ニキビの原因

ニキビの原因を大きく分けると、7つに分けることができます。

1) ストレスニキビ

大人のニキビの原因として一番よく上げられるのが、ストレスニキビです。多少のストレスであれば、ニキビの原因とまでは言えませんが、過度なストレスになるとストレス・ストレッサーが反応し、常時保たれている精神的なバランスがストレッサーによって崩れてしまいます

ストレスというのは心理的に不快な状態から感じる症状です。過度のストレスが自律神経を刺激し、内分泌を司る視床下部に影響を及ぼします。この時に脳下垂体副腎から男性ホルモンが分泌され、交感神経が活発になり、ノルアドレナリンが活発になると肌に負担をかけてしまいます。

 

2)ホルモンバランスの崩れ

男性ホルモンが皮脂分泌を促すのとは反対に、女性ホルモンであるエストロゲンには皮脂を抑える働きがあります。かといって、エストロゲンが多ければニキビができないというわけではありません。
過剰なエストロゲンの分泌は乾燥肌を招く恐れもあり、逆にニキビの要因となってしまう場合もあります。

エストロゲンは美肌と直結していると言われていますが、実際には男性ホルモン女性ホルモンの本来のバランスを保つことが大切なります。

 

3)乾燥ニキビ

乾燥ニキビの最大の原因は、乾燥により肌のバリア機能が低下してしまっていることにあります。乾燥により角質層の水分が失われた状態になると、外気との温度差などで肌自体のバランスが崩れてしまいます。乾燥ニキビは別名「冬ニキビ」とも呼ばれています。外で冷たい風にさらされた後、家の中の暖房機器などで肌の水分がどんどん蒸発してしまと、ニキビができやすくなります。特にUゾーン角質が詰まりやすくなり、この時期に乾燥ニキビはできやすくなります。

 

4)毛穴詰まりによるニキビ

ニキビは皮脂のせいで発生するばかりではありません。確かに皮脂がニキビを悪化させてしまったりすることが原因になるとされていますが、本当の原因は角栓によって毛穴が詰まってしまうことにあります。出口を角栓によって塞がれてしまった毛穴に、皮脂が詰まることで悪化していきます。この状態で、男女問わず体の中に存在する男性ホルモンであるアンドロゲンがニキビを生産してしまうのです。アンドロゲンが角質層の柔軟性を奪い、角栓によって毛穴がつまり、そこに皮脂がたまるとニキビへと進行してしまいます。

 

5)細菌の繁殖で起きるニキビ

ニキビの原因として一番知られているのが、原因菌の繁殖によって起きてしまうニキビです。ニキビの原因菌の中には、アクネ菌・マラセチア菌があります。

a.アクネ菌

アクネ菌は不衛生が原因で発生する菌ではなく、誰もが体の中に持っている常在菌です。アクネ菌の中にも善玉菌悪玉菌があり、ニキビの原因となっているのは、悪玉アクネ菌です。出口を塞がれてしまった毛穴に悪玉アクネ菌が住み着いて、ニキビを悪化させてしまいます。

b.マラセチア菌

あまり聞かない名前のようですが、実はこのマラセチア菌こそがほとんどのニキビの原因菌となっています

アクネ菌のようにかゆみや痛みはありませんが、背中や、肩、二の腕、胸などにも発生する原因菌です。

このマラセチア菌も常在菌で、身体ニキビのほとんどがこの菌によるものです

 

6)遺伝によるニキビ

遺伝によるニキビは、肌質の遺伝によるものと毛穴のタイプの遺伝によるものがあります。

先天的に遺伝で決まってしまうニキビの要素といえるのは、肌の代謝機能皮脂分泌量の多さなどがあげられます。その他、毛穴のタイプの遺伝では、毛穴が小さいために角栓が詰まりやすいなども遺伝ニキビの要素の一つです。とはいえ、ニキビは遺伝による症状ではなく、遺伝された体質をうまくコントロールすればニキビを防ぐ事が可能なのです。

 

7)睡眠不足によるニキビ

慢性的な睡眠不足はニキビに繋がります。睡眠リズムが狂ってしまうことで、肌の免疫力は大きく低下してしまい、さらには睡眠不足そのものがストレスを引き起こしニキビのさらなる原因を招いてしまいます。

睡眠には、脳がまだ活動している浅い眠りのレム睡眠、脳が完全に熟睡している状態のノンレム睡眠があります。肌のターンオーバーが行われるのはノンレム睡眠の間で、入眠から3時間から4時間の間にどれだけ深く眠れるかが大切です

3. ニキビの種類と対処法

ニキビの種類別原因と対策1) 白ニキビ

初期にできる、白いぽつっとした吹き出物を白ニキビと呼びます。美容専用用語ではコメドと呼び、まだ炎症が起きていない状態になります。白ニキビは毛穴に角栓が詰まった状態のことで、この時期にアクネ菌が入り込まないように適切なお手入れをすることが大切です。赤ニキビに進行することを避けることができると、痛みや痒みも出ることはありません。

皮脂分泌を減らすことが一番のお手入れ方法なので、ホルモンバランスを一定にすることが最適です。女性ホルモンを優先するならイソフラボンなどを用いいて、バランスを整えることが可能です。

 

2) 黒ニキビ

よく鏡を見ると毛穴が黒いポツポツが見えることがあります。これはブラックコメドと呼ばれている黒ニキビです。お化粧をする女性によく見られるニキビで、白ニキビから皮脂分泌が進み、角化物質脂肪酸アクネ菌などが入り込むと皮脂が表面に触れ酸化し黒く目立った吹き出物となってきます。黒ニキビに用いられる最近のお手入れではピーリングがあげられます。基本のお手入れ方法は、白ニキビと変わりはありませんが、肌のターンオーバーを促進するビタミンB2や肌のバリア機能を強化するビタミンB6、そして美肌効果のあるビタミンCなどのサプリメントを摂取していく事で予防効果が期待できます。

 

3) 赤ニキビ 

白ニキビが炎症を起こしてしまうと、毛穴の中でアクネ菌が増殖し赤ニキビへと進行していきます。

赤ニキビに炎症がある場合は外用抗生剤、内服抗生剤、抗真菌剤で症状を改善していきます。

ただし、これらの治療薬は炎症を抑えて改善していくもので、同時に低下した肌本来のバリア機能も改善していかなければなりません。治療薬を使用中に合わせてホルモンバランスを整え、角質層を保湿する化粧水などを用いることが根本的な治療に繋がります。

 

4) 黄ニキビ 

ニキビが化膿して黄色い膿が出た状態を黄ニキビと呼び、他の呼びかたでは膿ニキビとも呼ばれます。

黄ニキビは突然できるニキビではなく、赤ニキビが悪化した状態のニキビです。この状態まで進むと、痛みを感じる場合もあり、アクネ菌に加えて黄色ブドウ球菌も感染していることがほとんどで、炎症が一気に拡大していくことが多々あります。膿を出そうとして指で潰してしまうと凸凹肌、いわゆるクレーター肌になる可能性が高くなってしまいます。黄ニキビは肌表面のみでなく深部まで進行しているニキビのため、無理やり押し出したりしてしまうと、色素沈着を起こしてしまう可能性があります。内服抗生剤を服用しながら症状を改善していきますが、低容量ピルの服用などの治療法も最近注目されています。

5紫ニキビ

毛穴の内部に血と膿が溜まってしまった状態を、紫ニキビと呼びます。見た目も赤黒く、ケロイド状態のニキビも紫ニキビに入ります。この状態に至ると、毛穴の周囲までに炎症が進んでおり、根気よく治療を進めていく必要があります。ここまで悪化した状態の紫ニキビを潰してしまうと、ニキビ跡が大きく残ってしまう可能性が大きくあります。このレベルのニキビには、ステロイド剤やイソトレチノインなどの治療薬を用いて症状を改善していきます。丁寧に根気よく治療をしていく必要があります。

まとめ

ニキビを繰り返し発症させないためにも、日常生活で積極的にビタミン系の食事を取り入れることが大切です。

ニキビのみでなく、顔に吹き出物などがある時の独断での美容法は、症状を悪化させてしまう可能性があります。放っておくとどんどん進行してしまう場合があるので、早めのお手入れを心がけましょう。