1. レチンAクリーム 商品説明
レチンAクリームに含まれる、レチノイン酸はビタミンAの誘導体で、生理活性はビタミンAの約300倍であり、ビタミンA類の体内での生理活性の本体そのものとなります。
ビタミンAには、レチノール・レチナール・レチノイン酸の3つに分類されますが、その中のレチノイン酸に区分されています。
レチンAクリームはレチノイン酸クリームとも呼ばれ、当初はニキビ治療のクリームとして発売されていましたが、シミやシワなどのアンチエイジング作用もあることから、エイジングケアのお手入れとして愛用されている方の多い、薬用若返りクリームです。
レチンAクリームを塗って、成分が肌に浸透するとビタミンA誘導体の作用により、肌の新陳代謝が高まり、肌のターンオーバーを促進させることができます。
このターンオーバーを繰り返すことで、ニキビ跡・しみ・シワが改善されていきます。
皮膚は、表皮・真皮・皮下組織という3つの層から成り立っています。この中の表皮にある基底層という部分が、繰り返し生まれ変わっていくのです。
この基底層で新しく作られた細胞が、変化しながら表面へ押し出され、角化細胞となり、体の垢として自然に剥がれ落ちるまでのサイクルが、ターンオーバーです。
正常な肌のターンオーバーの周期は28日ですが、これは20代女性の平均日数となっています。年齢に合わせたターンオーバーの周期は
自分の年齢×1.5倍〜2倍=ターンオーバーの周期
とされています。このことから年齢と共にお肌のターンオーバーの周期は長くなり、肌細胞が自力で生まれ変わっていくのには、時間がかかってしまうということになります。
肌についてしまった「寝後」や「虫刺され」が年齢を重ねるにつれて消えにくくなるのはこのためなのです。
ターンオーバーが正常に繰り返させられていないと、大人ニキビ・肌のごわつき・シミ・毛穴の開きの原因となってしまいます。年齢と共にそれなりのお手入れが必要となってくるということです。
化粧品に分類される商品にもレチノールは配合されていますが、効果は約100分の1とされています。
レチンAクリームは米国において、シワ、ニキビの治療医薬品として、FDA(米食品医薬局)に認可されており、非常に多くの患者さんに皮膚の若返り薬として使用されています。
2. レチンAクリーム 効果効能
有効成分レチノイン酸の働き
レチノイン酸は表皮の深い層にあるメラニン色素を排泄する働きを持っており、表皮細胞を活発に増殖させるため、表皮細胞はメラニン色素と一緒にどんどん押し上げられ、2~4週間でメラニン色素が垢と一緒に排泄されます。
レチノAクリームの主成分、レチノールには皮膚の弾力やはりを保つために必要なコラーゲンに働きかけ、若々しい肌を作る作用があります。肌に弾力やハリが戻ることで、シワが目立たなくなってきます。
シミやシワに対するレチノイン酸の作用として
- 角質を剥がす
- 表皮の細胞分裂を促進し、日数のかかるターンオーバーのサイクルを早くする
- 皮脂腺が抑えられ、皮脂分泌が減る
- 真皮のコラーゲン生成を促進し、シミ・シワが減ってくる
- 真皮のヒアルロン酸などの粘液性物質の生成を促し、皮膚のみずみずしさを保つ
となります。シミやシワは使用4週間で徐々に改善されていきます。
ニキビに対するレチノイン酸の作用として
- 黒ニキビや白ニキビなどの初期ニキビは1週間ほどで改善されます
- 赤ニキビの場合は1週間ほどで改善されていきます
- ニキビ跡の場合は、4週間塗り続けることで改善されていきます
使用を続けることにより、黒ニキビや白ニキビはできにくくなり、乾燥肌も改善されていきます。
レチンAクリームはニキビ跡に対しても効果が発揮され、保湿効果が高い上、乾燥によるニキビも改善・予防効果があります。また、細胞が活性化されるためシミやそばかすなどの症状にも改善効果があります。
効果が現れてくるのは皮膚の最初のターンオーバー周期を越えた頃からで、1ヶ月から2ヶ月で、美しい皮膚に生まれ変わっていくのを実感できます。
3. レチンAクリーム 使用方法
初めて使用される場合は、1回目の使用後は1週間開けて2回目の使用をし、肌の様子を見ながら徐々に頻度を増やしていきます。
1) 使用のタイミング
夜の洗顔後の就寝前に、目元・口元を避け顔全体に塗っていきます。ニキビや部分的なシミのみの改善で使用される場合は、気になる部分のみ塗るようにします。
2) 使用用量
毎日、就寝前に使用します。
3) 効果持続時間
症状によって変わってきます。効果効能を参照ください。1ヶ月から2ヶ月間続けていくことで更に細胞が生まれ変わり、徐々に肌に弾力が戻ることで”小じわ”も目立たなくなります。
4. レチンAクリーム 副作用
下記のような症状があらわれた場合は、速やかに洗いながし受診しましょう。
- 皮膚の痒み
- 強い刺激感
- 発疹
- 炎症
- ひどい皮向け
5. レチンAクリーム 使用上の注意
- レチノAクリームの使用後は、太陽などの光に顔を当てないようにしてください。シミの原因となってしまう場合があります。
- 使用当初、塗っても全く反応が見られないこともありますが、数日後から塗った部分が赤くなり、肌荒れのようにポロポロ剥けてくることがあります(ピーリングとしての作用)
- 使用期間中は肌が大変敏感になっていますので、朝お出かけの前などには、よく洗顔された後に、UVクリームなどで紫外線対策を必ず行なって下さい。
- 開封後1か月程度で使用してください。
1) 持病のある方
● 妊娠中の方の使用は、お避けください
2)レチノAクリームの併用禁忌薬および併用注意薬
特にありませんが、皮膚疾患用の外用薬を使用されている方のレチノAクリームの使用はお控えください。
併用注意薬
● レチノAクリームを他の外用薬や化粧品などと併用しないで下さい
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