1. レクサプロ 商品説明
レクサプロは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬に分類される抗うつ剤で、うつ病・パニック障害・対人恐怖症・パニック障害・不安障害などの症状に適応したお薬です。
エスシタロプラムシュウ酸塩は、現在には世界96ヶ国で使用されており、投与された患者数は2億3千万人以上にも上るといわれています。
レクサプロは*「三大神経伝達物質」の中の、セロトニンに絞ってアプローチする治療薬で、す。セロトニンの物質は、役目を果たすと不要になるため、再取り込みという形で脳内で回収されていきます。レクサプロはこの働きを阻止し、セロトニンの働きを強める作用があります。
セロトニンの働きを強める作用が働くとして、
- 様々な不安障害
- 強迫性障害
- 外傷後ストレス障害
- 月経前不快気分障害
- 社会不安障害
があげられます。
レクサプロは、気分が晴れずに落ち込んだり、悲観的になったり、やる気がでない、集中できない、眠れない・・そんなこじれた心の症状を改善し、気持ちが前向きになるのを助け流作用があります。
*「三大神経伝達物質」とは、ドパミン・ノルアドレナリン・セロトニンをさします。
セロトニンは、気分にかかわる神経伝達物質です。レクサプロは、セロトニンを再取り込みするセロトニントランスポーターの働きを阻害します。これにより、脳内シナプス間隙のセロトニン濃度が高まり、神経の伝達がよくなります。結果として、うつ状態が改善され、気分が楽になるといわれています。
通常は、脳内 のセロトニン等の量 が 一 定 に 保 た れ て います が、鬱の症状が出始めるとセロ ト ニ ン 等 の 量 が 減 り、神経伝達がうまく できなくなります。 レクサプロで治療 することにより、セロト ニンの量が増え、うつ 病の症状が改善して いきます。
うつ病・うつ状態は、主にストレスなどによって引き起こされる代表的な精神疾患で、社会環境や個人を取り巻く環境が複雑になるにつれて、日本国内でも患者が年々増加傾向にあります。その治療法や治療薬にも国内外で幾つかの治療薬についても、研究が積極的になされています。
うつ病は、セロトニンとの関係が深いとされています。希望が持てない・自分に対して否定的・集中力にかける・人の言ったことを深く受け止めるまたは、理解ができないなどが初期症状といわれています。とはいえ、セロトニンの量さえ増やせば治るという症状でもなく、不安や緊張といった感情は、脳内のセロトニンの機能低下が関係している一方、憂うつや意欲の低下にはノルアドレナリン、喜びの消失にはドーパミンの機能低下があり、不安障害にはセロトニンが関わるが、うつ病には3つの物質全部が関与しているといえます。
じわじわ続く慢性的なストレスが、脳の海馬という部分を傷つけてしまい、海馬などの萎縮を招く事により、健康な人に比べて海馬が小さくなる傾向にあります。うつ病の中でも多くあるのが不安障害です。レクサプロは、この不安障害に効果をよくあらわすといわれています。
不安障害とは、人前で何かをすると緊張してしまい、ひどく苦痛であるか、それから逃げてしまう、避けてしまう状態を指します。
性格だから仕方がないと思われがちですが、何にでも否定的になり消極的になり、そしてそれらの感情が経過してしまうと、他人の言葉や言動を攻撃として捉えてしまい、人に悪く思われるのを極端に不安がり始めます。人が恐怖を持つことは「正常」であり、「正常で健康な人」であっても、恐怖を有することがわからなくなり、症状が進行してしまうのです。この症状が大きくセロトニンと関わっており、レクサプロがこの症状に非常に有効的とされています。
2. レクサプロ 効果効能
有効成分エスシタロプラムシュウ酸塩(Escitalopram oxalate)の働き
エスシタロプラムは「うつ病、うつ状態」に効果的な有効成分となります。選択的セロトニン再取り込み阻害作用に基づいた抗うつ効果となります。
うつ病は、精神症状及び身体症状のため、通常生活に支障をもたらす疾患です。うつ病患者の多くは気分や意欲の低下と集中困難などにより家事や仕事などの日常生活に支障をきたし、重症例では休職や失職につながり、経済的な困窮に陥ることも問題となっています。これに対して、適切にうつ病治療を行うことにより、治療早期に寛解を得ること、回復までの時間の短縮、再発リスクを抑えることができるとも言われています。
レクサプロは、有効成分エスシタロプラムシュウ酸塩を有効成分とするセロトニンを増加させる作用にしぼったお薬になります。効果の効き目がわかりやすいのもこの治療薬の特徴です。
*うつ病*
うつ病は気分障害の1つともされており、様々な事に対して意欲・興味の低下、食欲低下、不眠、止まらない不安や悲しみなどが主な特徴とされている精神障害ですが、これには軽度、中度、重度があり、軽い不安症や気分の浮き沈みの場合もあれば、そうでない場合もあります。
3. レクサプロ 服用方法
うつ病の症状が少しずつよくなると回復したと感じると きがあります。自分の判断でお薬の服用をやめた り、量を減らしたりすると、些細なことでも心配になる、いらいら、あせり などの症状があらわれることがあります。主治医と相談しながら指示 どおりに飲み続け、最後まで治療を続けてください。
1) 服用のタイミング
夕食後に水またはぬるま湯で服用します。
2) 服用用量
1日1回とされていますが、症状によって異なる場合もありますので医師とご相談ください。
3) 効果持続時間
効果の持続時間は長くて130時間というデータがあります。
4. レクサプロ 副作用
レクサプロの飲み始めには、セロトニンを刺激してしまうことによる副作用が認められることが多いと言われています。
これらの症状が強く出てしまった場合は、速やかに受診しましょう。
- 吐き気
- 眠気
- めまい
- 浮動性眩暈
- 異常感
- 無力症
- 口渇
- 頭痛
- 浮種
- 熱感
5. レクサプロ 使用上の注意
うつ病やうつ状態の人は死んでしまいたいと感じることがあります。 この薬を飲んでいる間、特に飲みはじめや飲む量を変更した時に、この ような症状がでることがあります。 このような症状があらわれた場合は、早急に担当医に相談してください。
- レクサプロの服用は必要最小限にし、慎重に調節しながら服用してください。
- 肝障害及び高度の腎障害のある方は、血中濃度が上昇することがあるので特に注意すること。
- 眠気やめまいを起こすことがあります。車の運転をふくめ危険を伴う機械の操作や作業には十分注意してください。
1) 持病のある方
下記に当てはまる症状をお持ちの方は、医師と必ず相談してから服用しましょう。
- 妊婦または妊娠を予定している方
- 精神障害(過去に自殺念慮、自殺企図またはてんかんがあった等)
- 以前に同じ成分が含まれた治療薬によって、アレルギー症状や発疹が出てしまった方
- QT延長
- 高齢者
- 過敏症
- 先天性QT延長症候群
- 肝機能障害
- てんかん
- 低カリウム症
- 脳器質障害
- 高度腎機能障害
- 統合失調症素因
- 躁鬱病
2) レクサプロの併用禁忌薬および併用注意薬
併用禁忌薬
下記の治療薬を服用されている方のパキシルの服用は禁止されています。
- MAO阻害剤(セレギリン塩酸塩、エフピー)
- ピモジド(オーラップ)
併用注意薬
下記の治療薬を併用注意薬となります。医師にご相談ください。
- セロトニン作用を有する治療薬
- フェノチアジン系抗精神病剤
- 三環系抗うつ剤
- 抗不整脈剤
- β-遮断剤
- アトモキセチン
- タモキシフェン
- キニジンまたは、シメチジン
- フェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピン、リファンピシン
- ホスアンプレナビルとリトナビルの併用時
- ワルファリン
- 止血・血液凝固を阻害する薬剤(非ステロイド性抗炎症剤、アスピリン、ワルファリン等)
- QT延長を起こすことが知られている薬剤投与中
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